サイズは、全体：39×32cm、絵の部分は22×15cmです。額の部分には傷みがございますので画像でご確認ください。
【宮野蔵人】 宮野蔵人は、大分県の山間の小さな村で自己の芸術観をひたすら追求し続けて、88才の生涯を終えた。  かつて、1951年モダンアート協会の創立第１回展に招待出品、8、20号の小さな作品の「山野」、「待春」、「蝶」の３点（後ページに掲載）が、山口薫、荒井龍男と並び展示された。以来、生業のかたわら同協会展に出品を続け、1962年に会員となる。 この間、朝日新聞等の文芸欄でモダンアート協会展の出品作品が写真入りで取り上げられたりしていたが、いっそうの自由を求めて1976年に同協会を離れた。 その後は、抽象絵画や新しい絵画の運動のグループには属せずに絵の制作に取組み続けた。 時折、特段の開催通知もせずに個展を大分で開催し、その模様は地方紙で紹介されてはいたが、その名前を知る人は極限られていた。 2000年夏、大分県その他の主催で開催された「大分の洋画２０世紀」展に展に求められて1968年制作の「くるま」が展示され、大分合同新聞に絵の写真と共に紹介されたた。