オールドヤマハのD管YTR-751です。
70年代初めにカスタムモデルが出る前のヤマハトップモデルであったプロモデルです。
シルキーを顧問に迎えて世界に通ずる菅楽器を作ろうとした初期ラインナップの一台になります。
当時のプロモデルはその名の通り、国内一流プレイヤーが吹奏検査を行なっており、トランペットはN響の金石幸夫先生がされていたそうです。
本楽器のデザインは後にカスタムモデルに踏襲されています。
2ピースバルブケーシング、長く外に反り返ったウォーターキー、現行カスタムモデルで復刻されたピストンボタン、真鍮製スピル、手打ちの製造番号刻印が初代プロモデルの特徴です。
1969年頃の製作品で、50年以上前の楽器ですが、少し黒ずんでいるぐらいで、かなり綺麗なメッキの剥がれは見当たりません。
凹みも見つかりませんが、主管から第三バルブケーシングに入る管の根元が手で触ると歪んだ感じがします。写真ではわからないと思います。
よく響く楽器で、ツボはタイトですが、慣れると音程も取りやすいと思います。
付属するマウスピースは、ヤマハ11ですが、型番刻印が180°裏側に深く打たれている最初期のものです。こちらも綺麗なオリジナルのダブルケースと、当時物のセーム革が付属します。
このレベルの楽器が出品されることは滅多に無く、私も手放すともう手に入らないと思っていますが、使用機会が殆どなく、楽器整理のために惜しいですが出品致します。