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商品説明
締め切りは土曜日午後2時です
私は10を捨てたんです もうずっと昔のことですが 簡単に言えば昭和から平成の頃の話
「もう テープなんて聴かないし」 なんて言いながら純正のカバーをかけてそのまま・・・
自転車屋さんの前の 春になると桜が綺麗な小さな公園の角のゴミ捨て場に
部屋の片づけをした時に 大した不具合も無いのに 粗大ごみで出しました・・・
今更ですが 何度思い返しても ぞっとする記憶で 今でも頭から離れません
よくファッションとか世相とか 「ひと回りしてまた流行ってるんだね」なんて言ったりします
自分で自ら捨てたのに。。。 今更血眼になってメンテしている私 ひと回りにもほどがあります!
今まで7台の10の基盤をボツにしている私 なんという愚行を繰り返すのか
捨てるわ 直すつもりでボツにするわ 供養が必要なのかもしれません
ついこの間も「魔改造です」なんて言いながら 8台目のボツ
ここ2年以上基盤をダメにした記憶は無いのですが 仮テストで音が出たのに その後壊して
偶然にも部品取りのボロボロの個体にまた魔改造の基盤がありまして
嬉しいやらバカバカしいやら なんとか頑張ってキッチリ仕上げられました
そんなメンテですが 寝ている時に思いつくことがよくあります
本気では寝ていませんが 寝入りばなとか 朝半分起きつつあるときとか
今回も「ん あのトランジスターのところの元々のハンダと違くないか」と
↓なんと その魔改造の基盤を見事仕上げました
上段の画像
仕上げたというか間違っていたヵ所に気づいて それを元に戻したら 他はちゃんとメンテ出来ていた という事
アップにすると汚いハンダ付けですね 実は7台のボツ基盤は大事にとってあります
真ん中のハンダの固まりの下には小さなトランジスターの3本の足が出ています
ここが重要なトランジスターなのは以前より分かっていました ここがダメだと全部の音が出なくなる
コンデンサーは外しても音が出続けるものが結構多いのです
トランジスターはそうはいかない たった一つでも大きな不具合が出ます まさにココ
私はボツ基盤からこのトランジスターを交換したりしたのですがダメ
前回の167号での記憶が不意に蘇りました 「あーここのトランジスターはハンダで埋めたのね」と
167号も落札いただき 一週間後くらいの話です 朝方の寝起きの時に アレ? と思いつきました
ここのトランジスターが重要なので リード線を伸ばして他にトランジスターを追加して代用しています
つまり ここのトランジスターは2本の足をつなげて そのまま直で通電してしまえば良いのです
こんなメンテを素人が続けていると 妙に嬉しくも低レベルの発見に狂喜する始末です
兎にも角にも
この魔改造の基盤をボツにせずに済みました 自分を褒めはしないけど頑張ることは大事だという事です
中段の画像
これが私が勝手に名付けた魔改造の様子です 追加の抵抗の数が凄いですね
過去にも多少のバイパス的な配線の追加はありますが ここまで抵抗やらトランジスターを追加していません
問題の個所は右上の方にあります こんなにも基盤の裏を抵抗で橋渡しして良いのでしょうか
私には全然わからない 電子工学の世界です
下段の画像
ここに並ぶのは部品取りの3台のカセットメカです
消去ヘッドや再録ヘッドが無かったり プーリーやモーターが無いものもあります
よく言えば選抜 悪く言えば寄せ集め
今回の10は元々のホディは使ってしまっているので これも選抜的な寄せ集め
魔改造の基盤はもう仕上がっているので
私がすることはソレに見合うカセットメカと ボディを綺麗に仕上げる事です
その成果はいかに? 是非ご観覧いただきますようお願いします
出品は2点です
① CFS-10 本体
② 純正ACコード
付録が3点
その一 ミニプラグステレオケーブル 2m新品
その二 取扱説明書コピー 冊子にて製本
↑オリジナルが入手できたので更に綺麗なコピーです
その三 試聴用録音テープ のノーマルテープ
ご要望がありましたら付録3点も発送致します
① まずはメンテナンス内容を列挙します
以下箇条書き 接点復活剤塗布は「塗布」と省略いたします
その① ボディと外装
ボディ前後解体洗浄研磨
前後ボディ部分的にシルバー塗装とクリヤー塗装
後ボディマッドブラック塗装
上部パネル 洗浄研磨と艶出し
取っ手分解洗浄 研磨と手磨き 地肌仕上げ
電池ボックス接点 研磨と塗布 スポンジ交換
スイッチ類分解洗浄 研磨と磨き
その② アンプとチユーナー基盤
無水アルコールとナイロンブラシにて基盤清掃
コンデンサー大量交換
電源 テープ選択 FUNCTION 録音切替スイッチ分解清掃
LINE INその他端子 洗浄研磨と塗布
全スライドスイッチ洗浄塗布 スイッチ類点検塗布
FMチューナー 感度微調整
その③ カセットメカ
フライホイール研磨 ベルト交換新品3本
キャプスタン軸 研磨と磨き仕上げ
モータープーリー研磨 成形
モーター軸からスピンドルオイル注入
録音その他操作ボタン 清掃整備とグリス注入
テープ読み取りヘッド 成型研磨
アジマス調整
テープカウンターベルト新品
ヘッド、キャプスタン軸辺りの消磁
カセット蓋アクリル 磨きと鏡面仕上げ
再生時の巻き取りトルクアップ
テープスピード調整
録音切り替え機能修復
その④スピーカー周り
スピーカー取り外し点検
スピーカーウレタンエッジ張替え
スピーカー取りつけの締め付け強化
R側ビビリ抑制
スピーカーネット シルバー塗装
グルーガンによるスピーカーネット固定
静電気防止の為スピーカー後部へ砂ヤスリ貼り付け
②メンテナンス徒然日記
↓ワウフラッター撲滅への道程
左上の画像
左からピンチローラーとキャプスタン軸 再録ヘッド 消去ヘッド
この10とV8の消去ヘッドはただの磁石です ただの磁石は失礼だけど そうなんです
再生の時は持ち上がってテープに触れず 録音の時に再録ヘッドの前を走ってテープの磁気をならします
ピンチローラーは少々研磨してクリーニングして専用のクリーニングで艶が出ます キャプスタン軸は2000番でピカピカにします
再録ヘッドは成形研磨をします そうするとアジマス調整がバッチリ決まります
消去ヘッドはこの10では2割ぐらいの確率で脱落して行方不明になります
一応ツメがあるのですが脆くなっているので接着します ここでは瞬間接着剤は不向きなので使いません
今回は他のカセットメカから移植しました
左下の画像
これはピンチローラーの根元から巻き取りのリール台に伝動する重要なプーリーです
まだゴムを付けていない
このプラがゴムの腐食につられて表面が傷むことがあります
実は最初に組んだ時にもの凄くワウフラッターが出ました 10はなかなかワウフラッターが減りません
でもそのワウフラッターの変動の周期で大体の原因が分かります
この白いプーリーは溝が綺麗なのに 役に立ちませんでした
https://youtu.be/e7mGTePpEW8 ←白いプーリーが微妙に動いています
https://youtu.be/Y-1AEDNkBwY ←黒いプーリーは微動だにしません
中間で伝動するプーリーがこんなに動いていては 何もかもがぶち壊しです
まだ調整中ですが ↓途中経過です
https://youtu.be/sRNyb8vvv9Y ←動画にも説明文を載せました
この程度のワウフラッターでしたらまあまあなんです ちゃんとスローな曲もしっかりと聴くことが出来ます
でもこれではダメなんです もう少し頑張らなければ
そして次の改善です右上の画像
動画でも見て頂くと分かるのですが ワウフラッターが細かい変動ではなく 周期的なんです
原因はこのフライホイール その溝にあります
ここもゴムに触れるところなので白く腐食することがよくあります サビの一種なのでしょうか
この右上の画像では溝を一生懸命研磨して均した後のでも相手が小さすぎてうまくいきません なので部品取りから一番溝の綺麗なフライホイールを持ってきました
うーん それでもうまくいかない 良くはなるのですが 動画の中でモーターとプレートの間に詰め物をしています
10のベルトは角ベルトでモータープーリーもフライホイールもV字の溝です
これが厄介でこの溝の使い方が2種類あります V字の底に密着してベルトが安定している次が一応底に触れているけど きっかけがあるとどちらかの斜面をベルトが登ろうとします
モーターの詰め物はそれを抑止するためです 二つの溝の位置関係を真っすぐにしたいのです
これが微妙で 10の場合設計がタイトすぎてボディを組むとこのモーターのケツが押されることがある
そうすると傾いたV字の溝の片方を登りそうになります
酷いときはモーターに一番近い長ビスの締め具合でテープスピードごと変化してしまうのです
そこでクイズです↓
右下の画像
この3本のベルトの違いを答えなさい 見てわかるなら苦労はしないのです
この3本のベルトは直径45mmのベルトです つまり外周が141.3mm 違いは角のサイズです
左から0.95mm 1.2mm 1.6mm 普段は1.2mmを使用しています
テストで0.95mmも試しましたがワウフラッターの結果はほぼ一緒です
そこで 今回は新しく1.6mm角のベルトを仕入れました
ワウフラッターが減っています
https://youtu.be/lMx-rBQPuyM ←1.6mm角のベルトで回しています
メーターの針の振れ具合の違いは大したことがないように見受けられますが これは壮絶に違います
針の振れが穏やかで振り幅も小さくなっています テープ再生ではこの違いは別次元の差となります
この他にキャプスタン軸の裏側の押さえの出幅も関係してきます 薄くてもダメ厚くてもダメ溝がズレるからです
フライホイールはそれなりの径がありますので ズレて溝の片方に登りそうになると変動します
すべてはフライホイールとモータープーリーの溝が正対の位置にあればよいのです
ところがこの1.6mm角のベルトだとそれが程度軽減されることを見つけました
んー何台もの10を仕上げてきて やっとこさここまで来たところです
と、ここまで来ましたが それでは済まないのがこの10なんです
https://youtu.be/51qn0kOvAQQ ←ボディを組んだ
カセットメカをストレスフリーのこの点の組み立ての構造上 カセットメカの左右と上下に何らかの圧がかかります
困ったことに圧がかかってワウフラッターが増える事もあれば 逆に治まることがあるので困るのです
このお話しは次の画像↓でもお話しします
動画では針の動きに注目してしまいますが 音の響きの歪みというか変動に耳を傾けてください
一定の音の響きならいいですが この様にビミョーに変動しています
↓厄介な個所とボディ塗装
左上の画像
ここはカセットメカのモーターのケツ辺りが収まるところです
続けて次の左下の画像を見てください
10のモーターは3点保持では無くて2本のビスで固定ます 左右に簡単に振られます
こうゆうモーターはゴムのブッシュを必ずかまします 振動を防止するか ある程度フリーな固定が必要なんでしょう
でも組んだ時にモーターがどちらかに押されて傾くと 今までの調整が台無しです
苦肉の策で絶縁のテープを重ね貼りして 若干の固定で対抗しています
左上の画像にある円形のスペースですが サイズの小さなコンデンサーを投入しています
しっかりと配線の捌きもしています だけど やっぱりカセットメカはボディを組むと前後から圧着されます
その結果が上段に出したワウフラッターの様子です
これだと私の経験ではまあまあの仕上りです 動画でのテープ再生で様子は確認できます
普通にテープ再生を楽しむのであれば大きな支障はありません
安定したテープ再生を望むなら 10以外の機種をお求めください
1980 1980Ⅱ mark5 V8 686は素晴らしいです
それにU4SFも良いですね
右上の画像と左下の画像
塗装前と塗装後です 汚れ落として研磨してパテ埋めて また研磨して
サーフェースしてシルバー吹いて 一旦水伽して またシルバーして そしてクリヤー重ねて
見事なシンメトリーのデザインが 再塗装で再び輝きます
↓音の道の大事な通電のメンテナンスから
画像の撮影看板に167号とありますが 正しいのです 出品していた167号は赤ペンで②と書き込んでいます
167号はこの基盤で最初にメンテを始めたからです メイン基板だけ出直しの170号という事です
左上の画像
10のスイッチはそんなには汚れが酷いことは無いのですが 画像の様にそれなりに汚れています
こんな
よく 接点復活材は使っていませんので安心ですという説明があります
ある意味それはあっているのです 接点復活材はラジカセ殺しの恐ろしい奴です
この様に汚れているスイッチの内部に隙間から塗布すると・・・見事に復調します
ところが そのうちもっとダメになる 音が出なくなることもあります
汚れが浮いてもそのままでは 結局また汚れがこびり付いてしまうのでしょう
私も1150で経験済みです 見事に音が出なくなる
私はそう言いながら接点復活材を愛用しています 汚れ落としの威力はえげつないものがあります
大事なのはこの様にしっかりと全バラしてクリーニングすることです
バラシて汚れ落として 軽く研磨して そして仕上げに接点復活材です
パーツクリーナーでも落とせない 接点の汚れを最後の最後に浮かしてくれます
そしてしっかりと乾拭きをします 乾拭きしても表面保護の効果は残るでしょう
左下の画像
接点復活材の最終仕上げで綺麗になりました 最初に接点ブライトで放置してよごれを落とすのですが
最後の接点復活材で さらに汚れが落ちてピカピカになります ふふん 自己満足の世界です
でも こうして綺麗にすると 音の響きがスッキリとします 聴けば分かります
右上の画像
前回の167号でも説明しましたが 魔改造の一部です 同じことがしてあります
ここは入力切替の3段スイッチですが 本来なら透明なプレートがスイッチと一緒にスライドします
そして仕込まれた小さな鉄のタマ 1mm以下のタマ それが動いて通電のスイッチになる
そのタマも無いし 透明なプレートもカット その替わりこの裏の基盤にバイパスのリード線が
うーん これはメーカーが発売前にしたのか それともメンテでしたのか謎です
右下の画像
ボディ裏にある RCAプラグによる入出力端子です ここにこの端子があるからハイブリッド再生が出来る
私の名機再生もこの端子が無かったら ここまで続けていたかわからないです
内側がホットなので丹念に汚れ落としと磨きをかけます 外側はクール側ですが重要です
差し込んだ時のスムーズさは しっかりとした結合の安心感も生みます
薄いスポンジにヤスリが付いている便利なものがありますが 粗目からの3段磨きです
そうゃって鍛え上げるとこのように凛々しくも綺麗になって 期待通りの仕事をします
実は 内側のホットをおろそかにすると音が出ない事もあるのです
ここも大事な音の道となります
今回は仮組の時にLINE INのテストしたら・・・
右の音だけ ズベベベベベベ と大きめのノイズが響きまして 慌てた慌てた
右Rの赤と 左Lの白いリード線はしっかりとしていたのですが
前回の作業でいじくり倒しているうちに クール側の黒いリード線が断線していました
もう一度試しに聴いてみたいくらいの 初めて聞くノイズでした クール側も大事という事ですね
↓スピーカーのコンディションは良好です
上段の画像
おなじみの朽ち果てたスピーカーエッジです これでも一応音は出るのです
でも少しでも低音が強かったり 音量を上げると見事に破綻します
https://youtu.be/8u4eAxzeUF0 ←またもやメンテ前の162号に登場してもらいました
参考動画です これは162号のメンテ前に撮影したものです
中段の画像
この動画の様になってしまうので 10の場合エッジの張替は必須となります
まずはホロホロになったエッジと 接着剤材の残りを丹念に取り除きます
ここでコーン紙の
下段の画像
今回はいつものエッジよりゴムっぽい素材を選びました ゴムっぽいというのはあいまいですね
強いエッジとまでは言いませんが すこしスポンジ状の素材より耐久力がありそうです
③この10のいいところ
音の響きはさすがの魔改造です それとコンデンサー交換で蘇っています
スピーカーのコンディションも良好だし シルバー塗装もしっかりとしておきました
ワウフラッターはまあまあの仕上りですが カセットメカはスムーズな作動です
殆ど一ヵ月をかけていろいろと調整しながら 不具合をつぶしておきました
我家でのテスト再生というより 試験的な音出しをかなりこなしています
不具合がメンテ中に確認できるのは それはそれでよい事なんです
↓キズの少ない上部パネル
上部パネルやボタン類はバラして洗浄して磨いて艶出ししています
発売から40年以上ですから 貴重な
④この10の残念なところ
↓苦労したところと 小傷です
残念なところですが まず録音のデシベルがそんなに高くない
いつものAirMAc Expressをかましての録音を動画でもご紹介しています
録音のデシベルがそんなに高くないです 他の音響機器でデシベルを強くすれば少しは変わるかも
左上の画像
これは以前より苦労している10の録音機能の不具合に対応しています
録音切り替えのスイッチの操作では 裏のメイン基板とカセットメカのとの距離が重要なのです
ちょっとでも離れていると録音の切り替えまで届かないのです
なので強制的にメインの基盤を固定しています
左下の画像
これが今回苦労させられたハンダ割れがあると思われる区域です
右の音が出ないとかノイズが乗るとか これの対応で3週間ほど費やしました
画像中央付近にネジがありますが これは右のアンプを固定しているネジです
左に1000μFのコンデンサーがありまして コンデンサーの足を切らずにバイパス的に利用しています
ここを見つけるまで絶望的な気分になりそうなのを 払拭しながらチェックをしました
見つけてしまえばこっちのもんです また良い勉強になりました
右上の画像
ここは10の泣き所です 底部に4ヶ所の突起がありまして やられるのは前側です
こいつは重いので ちょっとでも勢いよくこの突起から置いてしまうと傷んでいきます 繰り返すとこのように割れます
右下の画像
全体には綺麗な10です でも上部パネルの小傷は塗装では隠せません
他にも小傷はありますが 普通の距離感で眺めた時に目立つような傷はありません
さて ここでこの10の取り扱い注意について
今までの10でもそうですが 古い機械なのでご注意が必要です
まず動画でもご紹介してますが それなりのワウフラッターがあります
私の技量不足と10の固有の症状です ご了承ください
ワウフラッターの
それとテストしていて気付いたのですが90分テープで早送りと巻き戻しも苦しそうです テープの巻き取りがずれて抵抗があるとダメです
この10のモーターはそんなには強くないです
最初から最後まで往復再生させるか 他のデッキで往復するか テープのコンディションにご注意ください
次に FMのサーチがスムーズでは無いのです これも10で時々ある事なんですが
サーチボタンを長押しすると「ピピピピ」と言いながら 次の局を探します
AMはサーチが好調なのですが FMは微妙な受信があるので軽やかに「ピピピピ」と走りません
この症状は10ではたまにあります 放送局をメモリーすれば問題ありません 牛歩作戦で選局してください
取っ手にも少々問題があります まずは今回手磨きで仕上げた取っ手をご覧になってください
https://youtu.be/dgGVqwTeNZ4 ←再生しているのは付録のテープです
前にもこの様に取っ手を磨きあげたことはありますが 腐食防止でクリヤ塗装をしました
でもせっかくの地肌の輝きが無くなります 今回はクリヤー塗装無し
ですので 必ず表面がくすんできます そんな時はピカールなどの研磨剤です
少量の研磨剤と柔らかいマイクロファイバーの様な布で磨いて拭きあげてください ピカピカに直ぐなります
⑤この10のテスト中の変調
今回の魔改造の10ですが テスト中の変調どころではありませんでした
まず最初に オートシャットオフが作動しない 増設した小さな基盤のトランジスターとコンデンサーとの接触が原因
絶縁テープを巻いて対応しました あんなちいさな基盤に寄せていれば隣と接触しやすいです
今まで10のオートシャットオフがダメなんて 記憶になかったので背中に冷や汗が
シャットオフの磁石のセンサーからずっと配線を追って行って・・・ 我ながら良く見つけたもんです
一安心していたら 次に 右側の音が出なかったりノイズがうっすらと乗ったり・・・
これは参りました 最近の出品ではメンテの経過で先に動画アップしています
既に11月半ばには結構仕上げています それなのに・・・
仮組当初は素直に音を響かせていたのに 私の知識では原因を探すのが大変
途中で嫌になって 3日ほど放置したりして 仮組の音出しから10日ほどジタバタしました
原因はたくさんありまして まずイヤフォンジャックの右だけ微妙に通電が悪い
それとボリュームとバランスのスライドスイッチは両方とも交換 ←これはあんまり原因ではないかも
これで良くなったと思い ウキウキしながらボディに組んでみたら 右の音が死んでいる・・・
本当に嫌になりかけます 右側の音の道にあるコンデンサーの揺さぶりテスト
良く調べてみると 電源周りの1000μFがあやしい 3つとも他の未使用品に替えても同じ
この10は多少なりともボディを組むと基盤に圧がかかります どこかの電子部品と配線のせいです
設計がタイトすぎて 配線の捌きはかなり経験を積んでいるのですが 最後はボディで締めるのです
その時に基盤を押すと・・・ノイズが出たり音が出なくなったり
つまりボディを組んで背面のビスの締め具合で 症状が変わってしまう
私の手元でメンテしている時に 不具合が出てくれるのは喜ばしいくらいですが
これには参りました こうなったら強硬手段で リード線やコンデンサーの足でバイパスです
そしたら 右のアンプに行く基盤が内部でハンダ割れというか 基盤が少しでもねじれると怪しくなる
バイパス組んだら紙を剥がすように症状が直りました
正直このチェックに10日くらいかかりまして あまり根詰めてやると基盤を壊してしまいそうで
まずはイメージ的にいろいろ考えて 端からつぶしていきました はー疲れる
ようやく落ち着いたと思ったら またまたオートシャットオフの誤作動 しっかりと再生ボタンが戻らない
最初に基盤内での電子部品の接触が原因だと 突きとめていたのに・・・
ふと このままアレクサ用のハイブリッド再生で使ったろか・・・ なんて悪魔のささやきが頭をよぎります
これはカセットメカの後ろ辺りで宙に浮いている1000μFのリード線が原因
延長して収めるところを変えているので そのリード線がたるんでオートシャットオフ側で邪魔をしていました
症状的にもしくはと思いました 見つかってみれば なーんだという感じ
それにしても はー なんでこんなに難産なんでしょうか 凄く片寄っています
⑥この10の出品直前の現況です
撮影日は時々時々出てくる電波時計でご確認ください
テープ再生からご紹介しましょう
https://youtu.be/dr_E2BpaPVY ←再生は付録のテープ 電池駆動で回転
https://youtu.be/8kxjqNv4AmA ←最初にAMSの頭出し作動 これも付録のテープ
まあまあのワウフラッターですが この様に実用では問題ないと思います
メタルテープに録音が出来ます
https://youtu.be/sS56WmK-L4k ←少々デシベルが低いです
このラジカセで録音して このラジカセで再生すると ワウフラッター2回分の歪みが出ます
それでこれくらいの録音再生が出来ます ですがやっぱり録音が出来るね というレベルです
怒涛のハイブリッド再生
https://youtu.be/nyy5dSCqnJ0 ←ピアノの音を明瞭に響かせます
https://youtu.be/gXFGZIYn6n8 ←ちょっと前かと思ったらそれなりに昔でした
https://youtu.be/rbGTKONMzLI ←本当に切ないバラードです
さすが魔改造の音の響きです やはり10は音の響きが細やかです
長期にわたるテスト再生によって 新しいコンデンサーは完全に馴染んでいるようです
ラジオ受信が好調です
https://youtu.be/VczWjMWUUhY ←まずは屋内
https://youtu.be/pkBEbFm5aac ←そして屋外
我家は千葉県北西部の鉄骨住宅 撮影台の周りにはパソコンやらFAXやら電子機器がいっぱい
特にLED照明はAMラジオにとって大敵です 必ずノイズが乗ります
その北西部から埼玉のNACK5とAMのFENが丁度よいベンチマークです
先のAMでは3番目がFEN FMの2番目がNACK5です
屋内でもそのふたつがそれなりに受信できていますので 感度良好なのです
周りにLED照明や電子機器の無い窓際に置けば 受信はとても良いでしょう
まとめ
魔改造基盤再び
根性のメンテ作業
スピーカー良好
シルバラードに塗装
カセットメカフルメンテ
しつこい通電メンテ
スクエアーでシンメトリーで小型設計の凄いヤツ
魔改造のまま「半世紀ラジカセ」でご愛用頂きたい